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本作はバンダイとメディアワークスの2社で単行本化されており、バンダイ版で「アンダー・ザ・ガンダム」、その後出たメディアワークス版で「ダブルフェイク アンダー・ザ・ガンダム」に変更されている。また、サイバーコミックスNo.17に収録されていた作品「[[アルマリヤ]]」を同時収録している他、バンダイ版とメディアワークス版で収録内容に若干の差異がある。 | 本作はバンダイとメディアワークスの2社で単行本化されており、バンダイ版で「アンダー・ザ・ガンダム」、その後出たメディアワークス版で「ダブルフェイク アンダー・ザ・ガンダム」に変更されている。また、サイバーコミックスNo.17に収録されていた作品「[[アルマリヤ]]」を同時収録している他、バンダイ版とメディアワークス版で収録内容に若干の差異がある。 | ||
− | + | なお、メディアワークス版には後日談である描き下ろし作品『It's Wonderful World』が新たに収載されている。ただ『ダブルフェイク』本編の時点で宇宙世紀0090年だったのにも関わらず、登場するモビルスーツやノーマルスーツが全て[[一年戦争]]当時の物である等、一部不整合な部分が見られる<ref>一年戦争以降の前日談として見る手もあるが、その場合も「ダリーの口から『[[ガンダムMk-II|RX-178]]』の名前が出る」「ダリーが昔からガンダム好き」といった不整合な部分が出てしまう。</ref>。 | |
== ストーリー == | == ストーリー == | ||
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[[宇宙世紀]]0090年。連邦の政策に反感を持つ[[スペースノイド]]達は怒りのはけ口を反対運動からテロリズムへと<ruby>拡大強化<rt>エスカレート</rt></ruby>していった。そういった状況の中でコロニー公社を中心とした再建計画が開始される。だが、空コロニーはテロ組織のアジトに利用される事が多く、再建作業には連邦の護衛がついた。 | [[宇宙世紀]]0090年。連邦の政策に反感を持つ[[スペースノイド]]達は怒りのはけ口を反対運動からテロリズムへと<ruby>拡大強化<rt>エスカレート</rt></ruby>していった。そういった状況の中でコロニー公社を中心とした再建計画が開始される。だが、空コロニーはテロ組織のアジトに利用される事が多く、再建作業には連邦の護衛がついた。 | ||
モノトーン・マウス社の社員であり、熱血ガンダム野郎のダリー・ニエル・ガンズは仲間達と共にコロニー・テキサスの再建作業を行っていた。そんな中、護衛に訪れたサラミス改「アラハス」が突如としてテロ組織「カラード」の襲撃を受ける。愛機である作業機「Dガンダム」を駆り戦場に乱入したダリーはカラードを撃退するが、突然現れたガンダムに驚愕したカラードは、アラハスがガンダムを有する程の部隊と判断。ダリー達はアラハス共々、カラードに付け狙われてしまう。しかし、ダリーの熱血ぶりは双方はおろか、影でコロニー落としを目論むネオ・ジオンですら振り回される事になる。 | モノトーン・マウス社の社員であり、熱血ガンダム野郎のダリー・ニエル・ガンズは仲間達と共にコロニー・テキサスの再建作業を行っていた。そんな中、護衛に訪れたサラミス改「アラハス」が突如としてテロ組織「カラード」の襲撃を受ける。愛機である作業機「Dガンダム」を駆り戦場に乱入したダリーはカラードを撃退するが、突然現れたガンダムに驚愕したカラードは、アラハスがガンダムを有する程の部隊と判断。ダリー達はアラハス共々、カラードに付け狙われてしまう。しかし、ダリーの熱血ぶりは双方はおろか、影でコロニー落としを目論むネオ・ジオンですら振り回される事になる。 | ||
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:カラードのリーダーで厳格な性格の持ち主。親を亡くしたアニーを親同然で育ててきたようだ。 | :カラードのリーダーで厳格な性格の持ち主。親を亡くしたアニーを親同然で育ててきたようだ。 | ||
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+ | | ACT.2 || 変則攻撃 || MJ 1988年8月号 || | ||
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+ | | ACT.7 || 爆発寸前 || MJ 1989年1月号 || | ||
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+ | | ACT.8 || 戦闘開始!! || MJ 1989年2月号 || | ||
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+ | | ACT.9 || 主役交代!? || MJ 1989年3月号 || | ||
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+ | | LAST ACT || 友情次第 || MJ 1989年4月号 || | ||
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== 関連作品 == | == 関連作品 == | ||
;[[アルマリア]] | ;[[アルマリア]] | ||
− | :サイバーコミックスNo.17に掲載されていた作品で、本作の続編的作品。[[宇宙世紀]]179年を舞台にしているが、[[ジオン公国軍]] | + | :サイバーコミックスNo.17に掲載されていた作品で、本作の続編的作品。[[宇宙世紀]]179年を舞台にしているが、[[ジオン公国軍]]や連邦軍・ジオン軍双方のMSを模した戦艦、果ては銀河英雄伝説のパロディ戦艦が登場するなど不整合な部分が多く見られる。本作が単行本化した際に同時収録された。バンダイ版には本作との繋がりを描いた部分があるが、メディアコミックス版にはそれが収録されていないため注意。 |
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2023年9月17日 (日) 18:54時点における最新版
ダブルフェイク アンダー・ザ・ガンダム | |
---|---|
外国語表記 | DOUBLE FAKE UNDER THE GUNDAM |
原案 |
矢立肇 富野由悠季 |
作画 | うしだゆうじ |
表紙カバー | 亀口和明 |
装幀・デザイン | 朝倉哲也 |
発行人 | 佐藤辰男 |
発行所 |
|
レーベル | 電撃コミックス |
印刷・製本 | 共同印刷 |
発売元 | 角川書店 |
掲載誌 |
|
発売日 | メディアワークス版:2002年12月15日(初版) |
掲載期間 |
|
価格 | 定価:本体600円(メディアワークス版) |
概要編集
模型情報誌『MJ』1988年7月号~1989年4月号に掲載されていたガンダム作品。連載時のタイトルは「ダブルフェイク」。時系列では『機動戦士ガンダムΖΖ』と『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』の中間に位置し、『ΖΖ』からイリア・パゾムが、『逆シャア』からジェガンなどが登場している。
コロニー公社の下請け会社「モノトーン・マウス社」に所属する主人公ダリー・ニエル・ガンズを中心としたストーリーで、同社は地球連邦軍のアラハス隊とテロ組織カラード、さらにはネオ・ジオンが加わる戦いに巻き込まれていく事となる。
本作はバンダイとメディアワークスの2社で単行本化されており、バンダイ版で「アンダー・ザ・ガンダム」、その後出たメディアワークス版で「ダブルフェイク アンダー・ザ・ガンダム」に変更されている。また、サイバーコミックスNo.17に収録されていた作品「アルマリヤ」を同時収録している他、バンダイ版とメディアワークス版で収録内容に若干の差異がある。
なお、メディアワークス版には後日談である描き下ろし作品『It's Wonderful World』が新たに収載されている。ただ『ダブルフェイク』本編の時点で宇宙世紀0090年だったのにも関わらず、登場するモビルスーツやノーマルスーツが全て一年戦争当時の物である等、一部不整合な部分が見られる[1]。
ストーリー編集
ダブルフェイク アンダー・ザ・ガンダム 編集
宇宙世紀0090年。連邦の政策に反感を持つスペースノイド達は怒りのはけ口を反対運動からテロリズムへと拡大強化していった。そういった状況の中でコロニー公社を中心とした再建計画が開始される。だが、空コロニーはテロ組織のアジトに利用される事が多く、再建作業には連邦の護衛がついた。
モノトーン・マウス社の社員であり、熱血ガンダム野郎のダリー・ニエル・ガンズは仲間達と共にコロニー・テキサスの再建作業を行っていた。そんな中、護衛に訪れたサラミス改「アラハス」が突如としてテロ組織「カラード」の襲撃を受ける。愛機である作業機「Dガンダム」を駆り戦場に乱入したダリーはカラードを撃退するが、突然現れたガンダムに驚愕したカラードは、アラハスがガンダムを有する程の部隊と判断。ダリー達はアラハス共々、カラードに付け狙われてしまう。しかし、ダリーの熱血ぶりは双方はおろか、影でコロニー落としを目論むネオ・ジオンですら振り回される事になる。
It's Wonderful World編集
コロニー外壁の建造作業を終えたダリー達に、屋根にモビルスーツが落ちたという連絡が入った。墜落したのは地球連邦軍の実験機とそのパイロット。外壁が完全に抜けようとする中、気密の確保とパイロットの救助を急ぐダリー達だったが、そこへジオン公国軍の機体が現れ攻撃を開始する。
登場人物編集
モノトーン・マウス社編集
- ダリー・ニエル・ガンズ
- 熱血キャラの主人公。「ガンダム・ダリー」の名で知られる程のガンダム好きで、ジャンクパーツで造ったDガンダムを愛機としている。作中では「ダリエル・ガンズ」と間違えられる事も。
- チェリィ・チノ・ローゼス
- ダリーの仕事仲間であり恋人。過去に両親をテロで亡くしている。親の形見であるSFS「モトリー」が愛機。
- アイン・グレイフィールド
- ダリーの仕事仲間。毎回ダリー達の暴れっぷりに振り回される苦労人。
地球連邦軍(アラハス隊)編集
- オッド・フェルド
- アラハス艦長。マイペースな性格でクルーからは「おやかた」と呼ばれている。
- タケシ・カザキ
- アラハス隊のMSパイロット。ジェガン改に搭乗する。
- ウィントン・マルサリス
- アラハス隊のMSパイロット。ジムIIに搭乗する。冒頭のカラードとの戦闘で撃墜される。
- アンティケ・ブリュワール
- アラハス隊のMSパイロット。ドーシーとは恋人同士。ダリーへ武器を届けに行き、その窮地を救った事も。
- ドーシー・ビワイド
- アラハスのクルー兼パイロット。
- スティア・フレドリアツキ
- アラハスのブリッジクルー。艦長の補佐を務める。
- マキ・イトウ
- アラハスのオペレーター。CPUと会話ができる。
- ミカヨ・ツギム
- アラハスのオペレーター。イベラとは双子の間柄。サイド2で買い物しようとおめかししたが中止になり落ち込む場面も。
- イベラ・ツギム
- アラハスのオペレーター。
- アルバ・ダグルト
- アラハスの技師。
- サイド・フューエル
- アラハスのチーフメカニック。
カラード編集
- アルヴェニシカ・キースト(アニー)
- カラードの女性パイロット。愛称は「アニー」。破天荒な性格の持ち主で、自身を打ち負かしたDガンダムとそのパイロットであるダリーを付け狙う。
- エルデスコ・バイエ
- カラードのリーダーで厳格な性格の持ち主。親を亡くしたアニーを親同然で育ててきたようだ。
- ディーマッド
- カラードのガザWパイロット。主戦派であり、後に穏健派であるエルデスコと袂を分かち対決した。
- ナック・ラジャン
- カラードの参謀。頭にカフィーヤを被っている。
- フォニオ・ラジャン・アシーク
- カラードの女性メンバー。アラビア系の服を着ている。
- フォムン・ロフト
- カラードのオペレーター。
- ヤン・クリーク
- カラードのオペレーター。
- エルザ・フォスタ
- カラードの女性メンバー。連載時の扉絵にのみ登場。
ネオ・ジオン編集
- イリア・パゾム
- 『ΖΖ』に登場していた軍人。今作ではレウルーラの艦長を務める。
- ジェダ・ジェスカリオト
- イリアの部下。専用のヤクト・ドーガを駆る。
- シン・ワタナベ
- ワタナベ研究所のニュータイプ。同じくニュータイプであるタウとは双子の間柄。
- タウ・ワタナベ
- ワタナベ研究所のニュータイプ。犬の様に吠えながら戦闘を行う。
- シンシア・ハース
- ワタナベ研究所の女性職員。シン達のデータ収集を行う。
It's Wonderful Worldの登場人物 編集
- フジ・ミカ(藤 美華)
- 地球連邦軍 第123小隊のMSパイロット。コロニー内での飛行中、河に墜落してしまったため、ダリー達が救助へと向かう。
登場メカ編集
モノトーン・マウス社編集
地球連邦軍編集
カラード編集
ネオ・ジオン編集
設定のみの機体 編集
- Dガンダムフォース
- GDストライカー
- GDバストライナー
- ガザB
- グザ
- クェル・ドーガ
- ビグ・ザウーラ
- Jガンダム(Dガンダムの初期案)
- 名称未設定機(名無しのガンダムタイプ。カザキの搭乗機を想定していた)
It's Wonderful Worldの登場メカ 編集
用語編集
- NSP(New Summer Project)
- カラードなどの私設軍隊養成組織の事。宇宙世紀0090年代に同組織の俗称として用いられるようになった。旧世紀(現実世界)で1960年代に起きた公民権運動(黒人と白人の若者同士が一緒に夏を過ごし、社会的に注目を集めようとした)にちなんで付けられた。アニーの両親も一年戦争以前に参加していた。
- 三次元酔い
- 無重力下で思いがけない方向に引力が生じた場合、一時的に方向感覚を失ったようになる事。宇宙酔いとは異なるようだが、原因の1つである可能性もなくはない様子。作中ではモトリーがコロニー外壁にアンカーを打ち込む際に、ダリーが「三次元酔いんなよー」と注意を促している。
各話リスト (連載版)編集
話数 | サブタイトル | 掲載誌 | 備考 |
---|---|---|---|
ACT.1 | 熱血野郎 | MJ 1988年7月号 | |
ACT.2 | 変則攻撃 | MJ 1988年8月号 | |
ACT.3 | 本領発揮 | MJ 1988年9月号 | |
ACT.4 | 奇襲攻撃 | MJ 1988年10月号 | |
ACT.5 | 宇宙英雄 | MJ 1988年11月号 | |
ACT.6 | 強敵参上 | MJ 1988年12月号 | |
ACT.7 | 爆発寸前 | MJ 1989年1月号 | |
ACT.8 | 戦闘開始!! | MJ 1989年2月号 | |
ACT.9 | 主役交代!? | MJ 1989年3月号 | |
LAST ACT | 友情次第 | MJ 1989年4月号 |
関連作品編集
商品情報編集
漫画 編集
- 【メディアワークス版】
書籍編集