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77 バイト追加 、 2021年12月14日 (火) 10:50
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ヅダの特徴は圧倒的な加速性能にある。これは通常の宇宙機器に使用されている推進機よりも重い元素を使用する「土星エンジン」によるものであり、土星エンジンはツィマッドの得意分野であるスラスター技術の粋でもあった。エンジンは構造的に背部に露出しており、ガスの噴射角度を自在に変化させる事で失速せずに急激な方向転換が可能である。秒単位のパルス噴射ならより高出力での加速も可能だが、通常の加速なら60秒前後噴射を維持でき、短時間で毎秒200m異常の加減速が可能。最大稼働時の加速能力は[[ジム]]どころか[[ガンダム]]をも上回り<ref>ガンダムのスラスター総推力は55,500kg。</ref>、[[一年戦争]]時の標準的な機体による迎撃は事実上不可能だったとさえ言われている。
 
ヅダの特徴は圧倒的な加速性能にある。これは通常の宇宙機器に使用されている推進機よりも重い元素を使用する「土星エンジン」によるものであり、土星エンジンはツィマッドの得意分野であるスラスター技術の粋でもあった。エンジンは構造的に背部に露出しており、ガスの噴射角度を自在に変化させる事で失速せずに急激な方向転換が可能である。秒単位のパルス噴射ならより高出力での加速も可能だが、通常の加速なら60秒前後噴射を維持でき、短時間で毎秒200m異常の加減速が可能。最大稼働時の加速能力は[[ジム]]どころか[[ガンダム]]をも上回り<ref>ガンダムのスラスター総推力は55,500kg。</ref>、[[一年戦争]]時の標準的な機体による迎撃は事実上不可能だったとさえ言われている。
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腕部には油圧ジャッキによる伸縮機構が盛り込まれ、脚部にマウントされた武器を素早く持ち帰る事が可能。武器マウントは脚部の左右に一つずつ、計4箇所設けられている。シールドには白兵戦用のピックが設けられ、裏面にシュツルム・ファウストなどをマウント可能。これらの経緯や武装から、ヅダは当初より対MS戦闘を考えて設計されている事が伺える。[[モビルスーツ]]そのものが産まれて間もないカテゴリーの工業製品であった事と、機体各部の構造限界などのノウハウも存在していなかった事を考えればその先進性は画期的な物であった。
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腕部には油圧ジャッキによる伸縮機構が盛り込まれ、脚部にマウントされた武器を素早く持ち替える事が可能。シールドには白兵戦用のピックが設けられ、裏面にシュツルム・ファウストなどをマウント出来た。これらの経緯や武装から、ヅダは当初より対MS戦闘を考えて設計されている事が伺える。[[モビルスーツ]]そのものが産まれて間もないカテゴリーの工業製品であった事と、機体各部の構造限界などのノウハウも存在していなかった事を考えればその先進性は画期的な物であった。
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しかし、機体に含まれていた先進性に基礎技術が追いついておらず、土星エンジンの性能に機体の強度が追いついていない。その為、高速移動時に方向転換を行った場合に機体が負荷に耐えきれずに空中分解するという致命的な欠点を抱えていた<ref>ザクIとのトライアルで敗北したのも、ザクIの1.8倍にも及ぶ高コストもさる事ながら、この空中分解事故が原因とされている。</ref>。
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しかし、コンセプトの先進性に対して基礎技術が追いついておらず、特に土星エンジンの性能に機体の強度が追いついていない。その為、高速移動時に方向転換を行った場合に機体が負荷に耐えきれずに空中分解するという致命的な欠点を抱えていた<ref>ザクIとのトライアルで敗北したのも、ザクIの1.8倍にも及ぶ高コストもさる事ながら、この空中分解事故が原因とされている。</ref>。
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その後、ツィマッド社が[[ドム]]の開発に成功し、その改修機である[[リック・ドム]]が(ザクとゲルググの中継ぎではあるが)公国軍の宇宙戦力の中核として正式採用され、ヅダは事実上の「塩漬け」となっていた。しかし、総帥部によってプロパガンダの主役として抜擢され、仮初めの新鋭機「EMS-10 ヅダ」として[[第603技術試験隊]]へ4機が配備された。
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その後、ツィマッド社が[[ドム]]の開発に成功し、その改修機である[[リック・ドム]]が(ザクとゲルググの中継ぎではあるが)公国軍の宇宙戦力の中核として正式採用された事により、ヅダは事実上の「塩漬け」とされていた。しかし、総帥部によってプロパガンダの主役として抜擢され、仮初めの新鋭機「EMS-10 ヅダ」として[[第603技術試験隊]]へ4機が配備された。
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EMS-10 ヅダはEMS-04を改良した機体と謳われているが、外観が若干変更された程度で基本的には同じ物であり、その欠点も引き継がれている。ただし、逆説的に言えば性能限界を超える運用さえしなければ優秀な機体であった事も、また事実である。
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EMS-10 ヅダはEMS-04をベースにエンジンの交換を始めとして改良を施した機体と謳われているが、外観が若干変更された程度で基本的には同じ物であり、その欠点も引き継がれている。ただし、逆説的に言えば性能限界を超える運用さえしなければ優秀な機体であった事もまた事実であり、機体強度の許す限りの機動性については[[ザクII]]をも上回る。
    
== 登場作品と操縦者 ==
 
== 登場作品と操縦者 ==
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