「機動新世紀ガンダムX」を編集中
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− | + | === 概要 === | |
− | + | [[新機動戦記ガンダムW|ガンダムW]]に続きアナザーセンチュリーガンダム(俗に言う平成3部作)の3作目として製作される。テレビ朝日系列最後の放送となった。 | |
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本編開始より15年前の旧地球連邦軍と[[宇宙革命軍]]の第七次宇宙戦争の果てに荒廃した地球で生きる少年[[ガロード・ラン]]と[[ティファ・アディール]]のボーイミーツガールな物語、シリーズでも珍しい「戦後」を描いた作品でもある。 | 本編開始より15年前の旧地球連邦軍と[[宇宙革命軍]]の第七次宇宙戦争の果てに荒廃した地球で生きる少年[[ガロード・ラン]]と[[ティファ・アディール]]のボーイミーツガールな物語、シリーズでも珍しい「戦後」を描いた作品でもある。 | ||
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本作監督の高松信司はクレジットこそ無いが前作ガンダムWの監督が早々に降板したため監督代行を行っており、その最中に本作の監督就任が決定した。この時期に高松は並行して黄金勇者ゴルドラン監督を務めていたため、構想時間も短く余裕のない状況だったが「荒野にただ1機背中を向けてたたずむガンダム」という着想から製作に取り掛かったという。 | 本作監督の高松信司はクレジットこそ無いが前作ガンダムWの監督が早々に降板したため監督代行を行っており、その最中に本作の監督就任が決定した。この時期に高松は並行して黄金勇者ゴルドラン監督を務めていたため、構想時間も短く余裕のない状況だったが「荒野にただ1機背中を向けてたたずむガンダム」という着想から製作に取り掛かったという。 | ||
− | 本作を'''ガンダムを考えるガンダム'''としており、第七次宇宙戦争=本作がTVシリーズ7作目 や 戦後15年目=劇場版初代ガンダム公開前に行われたアニメ新世紀宣言から15年経過 といったメタフィクション的設定が散見される。 | + | 本作を'''ガンダムを考えるガンダム'''としており、第七次宇宙戦争=本作がTVシリーズ7作目 や 戦後15年目=劇場版初代ガンダム公開前に行われたアニメ新世紀宣言から15年経過 といったメタフィクション的設定が散見される。<br/> |
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[[宇宙世紀]]作品と似た意味合いの超能力者という位置づけで [[ニュータイプ]]という単語も登場するが、ここにも「ガンダム作品そのもの」というメタ的な意味が込められている。作中では最終的にニュータイプを人類の革新と見なす考え方は否定され、神格化されたニュータイプという「救世主」にすがるのではなく、人自らが変わる必要性を示唆している。この結論は「ファーストガンダムという作品のテーマ性を卒業しよう」という考えから導いたものとしている。 | [[宇宙世紀]]作品と似た意味合いの超能力者という位置づけで [[ニュータイプ]]という単語も登場するが、ここにも「ガンダム作品そのもの」というメタ的な意味が込められている。作中では最終的にニュータイプを人類の革新と見なす考え方は否定され、神格化されたニュータイプという「救世主」にすがるのではなく、人自らが変わる必要性を示唆している。この結論は「ファーストガンダムという作品のテーマ性を卒業しよう」という考えから導いたものとしている。 | ||
従来のガンダムから脱却し新たな一歩を踏み出そうとするテーマ性は次作の[[∀ガンダム]]も共通し、次々作の[[機動戦士ガンダムSEED]]は「21世紀のファーストガンダム」を目指したものとなった。この経緯を考えると、製作者の誰もが従来のガンダム像に対し似たような倦怠感を持っていたのかもしれない。 | 従来のガンダムから脱却し新たな一歩を踏み出そうとするテーマ性は次作の[[∀ガンダム]]も共通し、次々作の[[機動戦士ガンダムSEED]]は「21世紀のファーストガンダム」を目指したものとなった。この経緯を考えると、製作者の誰もが従来のガンダム像に対し似たような倦怠感を持っていたのかもしれない。 | ||
− | + | テーマの他にも独自性が見られる。各話のタイトルはその回での登場人物の台詞。次回予告ではエンディングテーマをバックに次回の映像が流れ、最後に曲がフェードアウト、タイトル兼用の台詞を喋る、という構成は本作独特の演出である。1つのエピソードを4話で終えるスタイルを取っている他、主人公が生まれつきの天才や訓練された超人ではなく最後まで普通の少年である点も異色である。 | |
− | + | 意欲的な作品だったが視聴率・ガンプラの売れ行きは、ガンダムW放映時からの減少傾向に歯止めがかからず不振が続き、放送期間短縮と早朝への放送枠移動の処置が取られた。これにより一層の視聴率低下を招き、本作を以てテレビ朝日のガンダム枠は消滅。こうした経緯からか[[機動戦士Vガンダム|Vガンダム]]と並びゲーム・模型で不遇な扱いを受けることが多い。<br/>なお期間短縮について高松は「後半の4話構成エピソードを3話に再構成したため、駆け足にはなったが削り取られたエピソードは存在しない。」としている。 | |
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=== フリーデンクルー === | === フリーデンクルー === | ||
;[[ガロード・ラン]] | ;[[ガロード・ラン]] | ||
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=== エスタルド人民共和国 === | === エスタルド人民共和国 === | ||
;[[ウィリス・アラミス]] | ;[[ウィリス・アラミス]] | ||
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;[[グラント・スチュアート]] | ;[[グラント・スチュアート]] | ||
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;[[ルクス・ハノマアク]] | ;[[ルクス・ハノマアク]] | ||
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;[[リー・ジャクソン]] | ;[[リー・ジャクソン]] | ||
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=== 宇宙革命軍 === | === 宇宙革命軍 === | ||
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:政府再建委員会のトップ。ブラッドマン卿と呼ばれ、新連邦政府樹立宣言を執り行い、総司令官の座に収まる。ニュータイプ否定派で、宇宙革命軍への対応では主戦派。政府再建委員会の議会を開戦に向けて取りまとめる事が出来なかったが、フロスト兄弟の暗躍により慎重派が一掃されると、新連邦総司令官に就任し、宇宙革命軍との開戦に踏み切る。 | :政府再建委員会のトップ。ブラッドマン卿と呼ばれ、新連邦政府樹立宣言を執り行い、総司令官の座に収まる。ニュータイプ否定派で、宇宙革命軍への対応では主戦派。政府再建委員会の議会を開戦に向けて取りまとめる事が出来なかったが、フロスト兄弟の暗躍により慎重派が一掃されると、新連邦総司令官に就任し、宇宙革命軍との開戦に踏み切る。 | ||
;[[アイムザット・カートラル]] | ;[[アイムザット・カートラル]] | ||
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;[[カトック・アルザミール]] | ;[[カトック・アルザミール]] | ||
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=== ??? === | === ??? === | ||
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:第1話と最終話に登場。「先の大戦で活躍したニュータイプ」として自分達を売り込んでいたが、第1話・最終話共に「そんな職探しは今時流行らない」と一笑に伏されていた。 | :第1話と最終話に登場。「先の大戦で活躍したニュータイプ」として自分達を売り込んでいたが、第1話・最終話共に「そんな職探しは今時流行らない」と一笑に伏されていた。 | ||
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=== 宇宙戦艦 === | === 宇宙戦艦 === | ||
;[[フリーデンII]] | ;[[フリーデンII]] | ||
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;[[ヴァローナ]] | ;[[ヴァローナ]] | ||
:サテリコン所属の宇宙艦 | :サテリコン所属の宇宙艦 | ||
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;[[キグナス]] | ;[[キグナス]] | ||
:宇宙革命軍偵察用小型艦。 | :宇宙革命軍偵察用小型艦。 | ||
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== 用語 == | == 用語 == | ||
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;[[バルチャー]] | ;[[バルチャー]] | ||
:荒廃した地球上でモビルスーツ乗りやモビルスーツ狩り、交易などで暮らすの総称。ならず者が多いため、一般的には印象は良くない。先の大戦で使用されたモビルスーツ等のサルベージを行う。集団で活動する者はバルチャー艦と呼ばれる母艦を持つ。モビルスーツ乗りの中には、契約と金で動くフリーのバルチャーも居る。また海洋では同様の稼業を行う者の内比較的穏健で略奪行為を行わない者を”シーバルチャー”と呼び、略奪行為等を行う無法者の類は”オルク”と呼び区別している。 | :荒廃した地球上でモビルスーツ乗りやモビルスーツ狩り、交易などで暮らすの総称。ならず者が多いため、一般的には印象は良くない。先の大戦で使用されたモビルスーツ等のサルベージを行う。集団で活動する者はバルチャー艦と呼ばれる母艦を持つ。モビルスーツ乗りの中には、契約と金で動くフリーのバルチャーも居る。また海洋では同様の稼業を行う者の内比較的穏健で略奪行為を行わない者を”シーバルチャー”と呼び、略奪行為等を行う無法者の類は”オルク”と呼び区別している。 | ||
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:現在の総統はザイデル・ラッソ。15年前にコロニー独立戦争を起こした。先の大戦でのコロニー落としに続いて、終盤でコロニーレーザーを地球に向ける。なお15年前の世代の宇宙革命軍機は”旧革命軍機”と呼称されている。 | :現在の総統はザイデル・ラッソ。15年前にコロニー独立戦争を起こした。先の大戦でのコロニー落としに続いて、終盤でコロニーレーザーを地球に向ける。なお15年前の世代の宇宙革命軍機は”旧革命軍機”と呼称されている。 | ||
;旧連邦 | ;旧連邦 | ||
− | : | + | :15年前の第七次宇宙戦争時の地球政府。宇宙革命軍のコロニー落としに対抗すべくガンダムXのサテライトキャノンを使用した。宇宙革命軍機同様にこの時代に生産された機体を”旧連邦機”と呼称するケースがある。 |
;サテライトシステム | ;サテライトシステム | ||
− | : | + | :ガンダムX、ガンダムDXに搭載されている機構。月面のマイクロウェーブ送信基地よりマイクロウェーブ(厳密には”スーパーマイクロウェーブ”であるが慣例的にマイクロウェーブと省略表記・呼称されてるケースが多い)を受信する事で機体のジェネレーターに依存しない高出力のエネルギーを扱える。GXではバックパックのコネクタを介しライフルへ、キャノンを介して大型ビームソードへのエネルギーを供給する、さらにリフレクターパネル面から反発力を発生し長距離巡航移動用のホバーリング飛行も行える。そしてリフレクターから受信したエネルギーを直接高出力ビームとして使用するのが”サテライトキャノン”である。GXでは前述の様に多機能であるがDX用のMK-IIでは出力向上の為機能をサテライトキャノン専用に限定した様である。高威力・高精度な射撃が可能である反面、マイクロウェーブ受信のため無防備になる、(中継衛星の破壊された戦後世界では)月が見えない状況では使えないなどの制約もある。また、サテライトシステムの使用には、ニュータイプのパイロットによる機体登録を必要とする。作中ではガロードに代わりティファが認証登録を行った。 |
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;[[サテリコン]] | ;[[サテリコン]] | ||
:宇宙革命軍に対するレジスタンス。ゲリラ作戦で宇宙革命軍を苦しめたが、大規模な掃討作戦の末にパーラ・シスを残して全滅する。 | :宇宙革命軍に対するレジスタンス。ゲリラ作戦で宇宙革命軍を苦しめたが、大規模な掃討作戦の末にパーラ・シスを残して全滅する。 | ||
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:太平洋上に浮かぶ人工島で、旧連邦の兵器プラント。政府再建委員会のアイムザット統括官がガンダムダブルエックスの開発拠点としていた。DXのサテライトシステム動作テストに伴う月面からのガイドレーザー回線をガロードが見たために、フリーデン一行が向かう事になる。最終的にはガロードの奪取したガンダムDXのツインサテライトキャノンにより、海の藻屑となる。 | :太平洋上に浮かぶ人工島で、旧連邦の兵器プラント。政府再建委員会のアイムザット統括官がガンダムダブルエックスの開発拠点としていた。DXのサテライトシステム動作テストに伴う月面からのガイドレーザー回線をガロードが見たために、フリーデン一行が向かう事になる。最終的にはガロードの奪取したガンダムDXのツインサテライトキャノンにより、海の藻屑となる。 | ||
;[[D.O.M.E.]] | ;[[D.O.M.E.]] | ||
− | : | + | :月面にあるマイクロウェーブ送信基地とその周辺施設の総称。地球側・宇宙側共に最高指導者はその存在を知っていた。無数のビットモビルスーツによる防衛システムが、幾度にも及ぶ宇宙革命軍の制圧作戦を阻んだ。 |
;[[ビットモビルスーツ]] | ;[[ビットモビルスーツ]] | ||
:フラッシュシステム制御の無人モビルスーツ。月面にあるD.O.M.E.の防衛システムの他、ガンダムXを始めとする連邦製MS、新連邦が開発したラスヴェート等にもサイコミュ制御の随伴機がある。 | :フラッシュシステム制御の無人モビルスーツ。月面にあるD.O.M.E.の防衛システムの他、ガンダムXを始めとする連邦製MS、新連邦が開発したラスヴェート等にもサイコミュ制御の随伴機がある。 | ||
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;[[フリーデン]] | ;[[フリーデン]] | ||
:ジャミル・ニートのバルチャー艦で、主人公たちの母艦。作品終盤で月へと向かう際に反地球連邦軍組織から盗み出した宇宙船は、カリス・ノーティラスによりフリーデンと命名されたが、後にキッド他の元フリーデンクルーの作ったジャンク屋がフリーデンIIIである事から、この宇宙戦艦は設定資料などでは便宜上フリーデンIIと記されている。 | :ジャミル・ニートのバルチャー艦で、主人公たちの母艦。作品終盤で月へと向かう際に反地球連邦軍組織から盗み出した宇宙船は、カリス・ノーティラスによりフリーデンと命名されたが、後にキッド他の元フリーデンクルーの作ったジャンク屋がフリーデンIIIである事から、この宇宙戦艦は設定資料などでは便宜上フリーデンIIと記されている。 | ||
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− | + | 1/100スケールのプラモデルでGファルコンが出ていて、同スケールのガンダムDXと合体可能。加えて同スケールのガンダムレオパルドデストロイやガンダムエアマスターバーストとも合体可能になっている。このスケールはプラモオリジナルの武器(一話限りだが登場させるなど、なるべく原作に反映させる努力が行われていた)が多く存在する。 | |
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*[http://www.gundam-x.net/ 月は出ているか? - 機動新世紀ガンダムX Web] | *[http://www.gundam-x.net/ 月は出ているか? - 機動新世紀ガンダムX Web] | ||
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