「機動戦士ガンダムAGE」を編集中
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== 機動戦士ガンダムAGE(Mobile Suit Gundam AGE) == | == 機動戦士ガンダムAGE(Mobile Suit Gundam AGE) == | ||
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2011年より放送されたTVガンダムシリーズの第13作目(SDガンダムシリーズは除く)。「AGE」は「エイジ」と読む。<br />TBS系列の毎日放送(MBS)をキー局として地上波放送。また、BSデジタルのBS11でも正月1月1日から放送開始され、CATVデジタルのAT-Xでも11月6日から放送開始され、さらにCATVデジタルのキッズステーションでも放送されている。全49話。 | 2011年より放送されたTVガンダムシリーズの第13作目(SDガンダムシリーズは除く)。「AGE」は「エイジ」と読む。<br />TBS系列の毎日放送(MBS)をキー局として地上波放送。また、BSデジタルのBS11でも正月1月1日から放送開始され、CATVデジタルのAT-Xでも11月6日から放送開始され、さらにCATVデジタルのキッズステーションでも放送されている。全49話。 | ||
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ストーリーも、世代間ごとに独立しながら[[UE]]との戦いという大きな主軸に沿ったつくりになっているため、それぞれの物語が消化不良のまま次代へと引き継がれるという(構成上やむを得ない点ではあるが)わかりにくさも不評であった。結果として、集大成である第三世代に引き継がれる情報が多く、終盤になって突如明らかになった[[EXA-DB]]の存在なども含めて非常に複雑でわかりにくい内容になってしまった。 | ストーリーも、世代間ごとに独立しながら[[UE]]との戦いという大きな主軸に沿ったつくりになっているため、それぞれの物語が消化不良のまま次代へと引き継がれるという(構成上やむを得ない点ではあるが)わかりにくさも不評であった。結果として、集大成である第三世代に引き継がれる情報が多く、終盤になって突如明らかになった[[EXA-DB]]の存在なども含めて非常に複雑でわかりにくい内容になってしまった。 | ||
結果として、キャラクターや設定を話数を埋めるだけの使い捨てという印象を与えてしまっている。 | 結果として、キャラクターや設定を話数を埋めるだけの使い捨てという印象を与えてしまっている。 | ||
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+ | また、全編を通して[[フリット・アスノ|フリット]]が物語の中心人物であり続けたため、「三つの運命が ひとつになる」というキャッチコピーと大きく異なり、フリットの物語となってしまっていた。そのため、フリットが物語を牽引してしまい、アセムやキオはその影響下で動く副主人公のような立場であった。復讐という妄執に取り付かれたフリットは、後半には[[ヴェイガン]]を倒すことが行動理念となっていたため、キオに対して洗脳教育を施すなど非人道的な振る舞いや、何かと「ヴェイガンを全滅させる」「ヴェイガンは絶滅じゃ」といった過激な発言を連発するようになる。これまでのガンダムシリーズは、あくまでも「権益を取得するための戦闘行為」という決着点のある「戦争」であったが、ガンダムAGEは地球人を絶滅させたいヴェイガンと、ヴェイガンを絶滅させたいフリットの、血みどろの「殺し合い」になっている。この点も、若年層を意識した方針と大きく食い違っている。<br/> | ||
+ | 翻って、戦争を「敵を全滅させれば勝ち」という幼稚な発想、という意味では子供向けではあるが、それはあまりにも穿った見方であろう。 | ||
放映期間中、時折シリーズ構成を担当したレベルファイブの日野晃博氏がtwitterを通じてコメントすることがあったが、「3話まで見てから批判してほしい」「ここから面白くなる」といったリップサービス(いわゆる煽り)を行っていたが、たいていは視聴者の期待したものとかけ離れていたため、逆に批判を浴びることになった。放映終了後、日野氏は「ガンダムという視聴者の思い入れが大きいタイトルでは、自分の思うものが作れなかった」と、責任転嫁をにおわせる発言も行っており、さらに評判を下げた(但し、これに関しては他のスタッフも近い発言をしており、従来のガンダム像が邪魔をしていた事は事実である)。 | 放映期間中、時折シリーズ構成を担当したレベルファイブの日野晃博氏がtwitterを通じてコメントすることがあったが、「3話まで見てから批判してほしい」「ここから面白くなる」といったリップサービス(いわゆる煽り)を行っていたが、たいていは視聴者の期待したものとかけ離れていたため、逆に批判を浴びることになった。放映終了後、日野氏は「ガンダムという視聴者の思い入れが大きいタイトルでは、自分の思うものが作れなかった」と、責任転嫁をにおわせる発言も行っており、さらに評判を下げた(但し、これに関しては他のスタッフも近い発言をしており、従来のガンダム像が邪魔をしていた事は事実である)。 | ||
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コミック版は複数の作者によって執筆されているが、アニメ版の設定でボツになったものや、ストーリー展開が改変されているものなどがある。それぞれの評価はさまざまではあるが、ガンダムAGEの世界の広がり、解釈の多様性を示した作品となっている。 | コミック版は複数の作者によって執筆されているが、アニメ版の設定でボツになったものや、ストーリー展開が改変されているものなどがある。それぞれの評価はさまざまではあるが、ガンダムAGEの世界の広がり、解釈の多様性を示した作品となっている。 | ||
− | + | なお、上述の評価を受けてアニメ完結後の展開も余り無い事やゲームなどの客演において扱いは小さく、次回作であるガンダムビルドファイターズにおいて版権の問題で唯一登場させられないと言う事もあってやや不遇気味である。 | |
== ストーリー == | == ストーリー == | ||
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==== 主人公と仲間達 ==== | ==== 主人公と仲間達 ==== | ||
;[[フリット・アスノ]] | ;[[フリット・アスノ]] | ||
− | : | + | :1世代目の主人公。第二部ではアセムとユノアの父でビッグリングの司令官。第三部ではキオの祖父。 |
;[[エミリー・アモンド]] | ;[[エミリー・アモンド]] | ||
:1世代目のヒロイン。第二部ではアセムとユノアの母親。第三部ではキオの祖母。 | :1世代目のヒロイン。第二部ではアセムとユノアの母親。第三部ではキオの祖母。 | ||
93行目: | 95行目: | ||
:ノーラにあるアリンストン基地の副司令官。一人称は「私」。後にディーヴァの艦長を務めるが…。 | :ノーラにあるアリンストン基地の副司令官。一人称は「私」。後にディーヴァの艦長を務めるが…。 | ||
;[[ミレース・アロイ]] | ;[[ミレース・アロイ]] | ||
− | : | + | :ディーヴァのブリッジクルーで艦内システムを統括。第二部では艦長を務めている。 |
;[[ラーガン・ドレイス]] | ;[[ラーガン・ドレイス]] | ||
− | :アリンストン基地所属の[[MS]] | + | :アリンストン基地所属の[[MS]]パイロット。一人称は「俺」。 |
;[[ウルフ・エニアクル]] | ;[[ウルフ・エニアクル]] | ||
:「白い狼」と呼ばれるディーヴァ所属のMSパイロット。元はMSレーサーだった。一人称は「俺」。第二部も引き続きディーヴァ所属のMS隊隊長。 | :「白い狼」と呼ばれるディーヴァ所属のMSパイロット。元はMSレーサーだった。一人称は「俺」。第二部も引き続きディーヴァ所属のMS隊隊長。 | ||
150行目: | 152行目: | ||
==== 主人公と仲間達 ==== | ==== 主人公と仲間達 ==== | ||
;[[アセム・アスノ]] | ;[[アセム・アスノ]] | ||
− | : | + | :2世代目の主人公。フリットの息子。第三部ではキオの父親 |
;[[ロマリー・ストーン]] | ;[[ロマリー・ストーン]] | ||
:2世代目のヒロイン。第三部ではキオの母親。 | :2世代目のヒロイン。第三部ではキオの母親。 | ||
166行目: | 168行目: | ||
:ディーヴァのMSパイロット。 | :ディーヴァのMSパイロット。 | ||
;[[オブライト・ローレイン]] | ;[[オブライト・ローレイン]] | ||
− | : | + | :ディーヴァのMSパイロット。実質的副隊長。第三部ではアビス隊のMSパイロット。 |
;[[アラン・ライトニー]] | ;[[アラン・ライトニー]] | ||
− | : | + | :ディーヴァのブリッジクルーで航行統括 |
;[[イリシャ・ムライ]] | ;[[イリシャ・ムライ]] | ||
:ディーヴァのブリッジクルーで艦内システム統括。ミレース不在時は艦の指揮を取る。 | :ディーヴァのブリッジクルーで艦内システム統括。ミレース不在時は艦の指揮を取る。 | ||
178行目: | 180行目: | ||
:ディーヴァのブリッジクルーで機関ブリッジ担当。 | :ディーヴァのブリッジクルーで機関ブリッジ担当。 | ||
;[[レミ・ルース]] | ;[[レミ・ルース]] | ||
− | : | + | :ディーヴァの整備兵。ディケの助手でオブライトのジェノアスIIの担当。 |
;[[フレデリック・アルグレアス]] | ;[[フレデリック・アルグレアス]] | ||
:ビッグリングの参謀でフリットの腹心。第三部では総司令。 | :ビッグリングの参謀でフリットの腹心。第三部では総司令。 | ||
188行目: | 190行目: | ||
:ヴェイガンの最高指導者。一人称は「私」。第三部以降では全身が映るようになった。 | :ヴェイガンの最高指導者。一人称は「私」。第三部以降では全身が映るようになった。 | ||
;[[ゼハート・ガレット]] | ;[[ゼハート・ガレット]] | ||
− | : | + | :デシルの弟。アセムと友人関係になるのだが…?一人称は「私」。 |
;[[ダズ・ローデン]] | ;[[ダズ・ローデン]] | ||
:ゼハードのお目付け役。 | :ゼハードのお目付け役。 | ||
237行目: | 239行目: | ||
:アビス隊のメンバー。一人称は「俺」。 | :アビス隊のメンバー。一人称は「俺」。 | ||
;[[オーデック・ヤダン]] | ;[[オーデック・ヤダン]] | ||
− | : | + | :アビス隊のメンバー。一人称は「俺」。[[ダナジン]]との戦いで戦死してしまう。 |
;[[デビット・クルード]] | ;[[デビット・クルード]] | ||
− | : | + | :アビス隊のメンバー。一人称は「俺」。[[ダナジン]]との戦いで戦死してしまう。 |
;[[アリー・レーン]] | ;[[アリー・レーン]] | ||
:ディーヴァのブリッジクルー。一人称は「私」。 | :ディーヴァのブリッジクルー。一人称は「私」。 | ||
304行目: | 306行目: | ||
:宇宙要塞ラ・グラミスの司令官。 | :宇宙要塞ラ・グラミスの司令官。 | ||
;[[ゼラ・ギンス]] | ;[[ゼラ・ギンス]] | ||
− | : | + | :ヴェイガン最強のパイロット。 |
== 登場メカ == | == 登場メカ == | ||
314行目: | 316行目: | ||
===== ガンダム ===== | ===== ガンダム ===== | ||
;[[ガンダムAGE-1 ノーマル]] | ;[[ガンダムAGE-1 ノーマル]] | ||
− | : | + | :第一部の主役機。四肢を換装することで様々な戦局に対応できる。 |
;[[ガンダムAGE-1 タイタス]] | ;[[ガンダムAGE-1 タイタス]] | ||
:AGE-1の対バクト用肉弾戦仕様。格闘戦が得意で両腕部からリング状のビーム刃を発生し、両肩や両膝からビームを発生することが可能。 | :AGE-1の対バクト用肉弾戦仕様。格闘戦が得意で両腕部からリング状のビーム刃を発生し、両肩や両膝からビームを発生することが可能。 | ||
;[[ガンダムAGE-1 スパロー]] | ;[[ガンダムAGE-1 スパロー]] | ||
− | :AGE- | + | :AGE-1の対ゼダス用の高速白兵戦仕様。高速移動が得意。剣を手持ちにし、ニードルガンをも発射することができる。 |
===== その他のモビルスーツ ===== | ===== その他のモビルスーツ ===== | ||
366行目: | 368行目: | ||
:高機動型。「Xラウンダー」対応機のプロトタイプでもある。 | :高機動型。「Xラウンダー」対応機のプロトタイプでもある。 | ||
;[[バクト]] | ;[[バクト]] | ||
− | : | + | :重装甲型で、AGE-1のドッズライフルを防ぐ程の防御力を誇る。第二部以降も運用されている。 |
;[[ファルシア]] | ;[[ファルシア]] | ||
:Xラウンダー専用機。 | :Xラウンダー専用機。 | ||
385行目: | 387行目: | ||
;[[シャルドール]] | ;[[シャルドール]] | ||
:[[マッドーナ工房]]が販売しているレース用MS。[[シャルドールM|ムクレド機]]も存在する。 | :[[マッドーナ工房]]が販売しているレース用MS。[[シャルドールM|ムクレド機]]も存在する。 | ||
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;[[作業用MS]] | ;[[作業用MS]] | ||
:第1話ではガンダムをテストするために使用。 | :第1話ではガンダムをテストするために使用。 | ||
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;[[シャルドール改]] | ;[[シャルドール改]] | ||
:シャルドールの改良機。 | :シャルドールの改良機。 | ||
+ | ;[[ヴァンデラ]] | ||
+ | :デスペラードをベースにした機体。 | ||
+ | ;[[スリーディ]] | ||
+ | :デスペラードをベースにした機体。 | ||
===== 艦船 ===== | ===== 艦船 ===== | ||
437行目: | 439行目: | ||
:ゼダスの改良機。[[マジシャンズ8]]専用機。カラーリングは黄。 | :ゼダスの改良機。[[マジシャンズ8]]専用機。カラーリングは黄。 | ||
;[[ドラド]] | ;[[ドラド]] | ||
− | : | + | :ガフランの後継機。飛行形態を廃止している。両腕にシールドを固定装着することが可能。シールドには三連ビームバルカンやミサイルランチャーが内臓されている。 |
;[[ドラドL]] | ;[[ドラドL]] | ||
:ドラドの指揮官機用。 | :ドラドの指揮官機用。 | ||
595行目: | 597行目: | ||
:脳のX領域にアクセス出来る者達の総称。予知や他者との交信能力を持つ。ヴェイガンでは優遇され専用機の開発や非Xラウンダーに疑似的にXラウンダー能力引き出す効果を持つヘルメット「[[ミューセル]]」など研究が進んでいるが連邦軍では殆ど進んでいない。 | :脳のX領域にアクセス出来る者達の総称。予知や他者との交信能力を持つ。ヴェイガンでは優遇され専用機の開発や非Xラウンダーに疑似的にXラウンダー能力引き出す効果を持つヘルメット「[[ミューセル]]」など研究が進んでいるが連邦軍では殆ど進んでいない。 | ||
;[[宇宙海賊ビシディアン]] | ;[[宇宙海賊ビシディアン]] | ||
− | : | + | :キャプテン・アッシュを首領とする宇宙海賊。主に連邦軍の輸送艦などを襲撃し、物資の強奪を生業としているが、それ以外にもある目的を持って行動している。 |
;[[AGEシステム]] | ;[[AGEシステム]] | ||
:フリットが開発したガンダム、AGEデバイス、AGEビルダーの三位一体の特殊システム。 | :フリットが開発したガンダム、AGEデバイス、AGEビルダーの三位一体の特殊システム。 | ||
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==== エンディングテーマ ==== | ==== エンディングテーマ ==== | ||
− | ; | + | ;『forget-me-not ~ワスレナグサ~』 |
− | : | + | :作詞=川村結花 作曲=三橋隆幸 編曲=Jin Nakamura 歌=FLOWER |
=== 挿入歌 === | === 挿入歌 === |